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【鳩駆除】保健所は対応してくれる?正しい相談先と対処法

鳩駆除は、保健所では行えません。対応できるのは衛生指導などが中心です。巣の撤去や駆除が必要な場合の正しい相談先、自治体や業者への依頼基準、自分で対処できる範囲まで詳しく解説します。

鳩駆除で保健所は対応してくれる?正しい相談先と対処法

多くの自治体で、保健所(または保健所内の担当課)は鳩の捕獲・駆除・巣の解放といった「実作業」は行っていません。

補足解説

日本の保健所は、生活環境の衛生管理や動物由来感染症の相談には応じますが、鳩の捕獲・駆除・巣の撤去といった“実作業”は担当していません。
これは行政の役割が「直接駆除」ではなく「衛生指導・相談」に限定されているためです。

また、実際の鳩対策を行うのは、自治体の環境課や許可業者、または民間の害鳥駆除業者になります。

保健所では、以下のような対応が可能です。

● 鳩の糞の健康被害相談
● 清掃方法のアドバイス
● 専門窓口の案内

保健所に相談できる鳩のトラブルは?

相談できる内容は、衛生面に関する助言や適切な相談先の案内が中心です。とくに初めて鳩被害に直面した方にとって、状況を整理する手がかりとして心強い存在になります。

補足解説

たとえば次のようなケースでは、保健所へ相談することで状況に応じた指導を受けられます。

● ベランダに鳩が来て糞害がひどい状態
● 悪臭やダニ発生が心配な状況
● 鳩糞を清掃する際の正しい手順を知りたい場合
● 感染症のリスクについて基礎的な情報を知りたい場合

保健所はあくまで衛生管理を担当する機関であり、被害が深刻であっても現場対応や駆除を行うことはありません。鳩の直接的な追い払い、巣の撤去、防鳥施工などは、すべて専門業者の領域です。

緊急性が高い場合は、害鳥駆除業者へ直接依頼するほうが早期改善につながります。

鳩の駆除を依頼できるのはどこ?

実際に駆除や巣の撤去、防鳥対策を行うのは、自治体の環境課または害鳥駆除業者です。
どこに相談すべきか迷ったときは、この2つを基準にすると判断しやすくなります。

補足解説

自治体の環境課へ相談すると、地域で許可を持つ業者の情報や、基本的な対策方針を案内してもらえます。まず状況を整理したいという場合にも役立ちます。

一方、民間の害鳥駆除業者では、次のような作業を一括して依頼できます。

● 巣の撤去
● 鳩よけネットの設置
● スパイクや忌避剤の設置
● ベランダや屋根の清掃と消毒

とくにマンションや戸建てのベランダで被害が進んでいる場合は、専門業者の方が短時間で確実に対策を行えるケースが多くなります。自分では手に負えないと感じた段階で相談することが、早期改善への近道です。

鳩対策を自分で行うことはできる?

防鳥対策そのものは自分で行うことができますが、卵やヒナがある巣を撤去する場合は、必ず自治体へ事前確認が必要です。

補足解説

自分で取り組める対策として、代表的なものを紹介します。

● 防鳥ネットの設置
● ベランダのすき間を塞ぐ作業
● 忌避剤やスパイクの設置
● こまめな清掃と消毒による衛生管理

ただし注意点があります。卵やヒナが残る巣を無許可で撤去すると、鳥獣保護管理法に抵触する可能性があります。巣を見つけた時点で作業を進める前に、必ず自治体の環境課へ相談しましょう。状況に応じた指導を受けられます。

また清掃を行う際は、乾燥した糞が舞い上がらないように十分な防護が必要です。感染症のリスクを抑えるためにも、次のような装備を整えましょう。

● マスク
N95と同等性能のものが推奨されます。

● ゴム手袋
使い捨てタイプが扱いやすく衛生的です。

● 使い捨てエプロン
衣類を汚れや菌から守るために役立ちます。

● 消毒用アルコールまたは次亜塩素酸ナトリウム
清掃後の仕上げとして使用します。

こうした準備を整えると安全性が高まりますが、それでも不安を感じる場合は無理をせず専門業者への依頼がおすすめです。

鳩の糞による健康被害はある?

鳩の糞には細菌や真菌が含まれることがあり、放置すると衛生リスクが高まります。

補足解説

鳩の糞には以下のような病原体が検出される場合があります。

● クリプトコッカス属真菌(肺感染症の原因)
● サルモネラ菌
● トキソプラズマ(まれだが可能性あり)

大量の糞が乾燥して粉状になると、吸い込みによって健康被害のリスクが高くなります。
放置期間が長いほど危険性が増すため、早期清掃と予防対策が重要です。

保健所は、具体的な清掃手順や衛生対策についてアドバイスを行っています。

自治体に相談すべきケースは?

捕獲が必要な場合や地域全体に被害が及んでいる場合は、自治体の環境課が担当します。とくに個人で判断が難しい状況では、早めに相談すると適切な案内を受けられます。

補足解説

次のようなケースでは、自治体へ相談することで状況に応じた対応が期待できます。

● 学校や公園など公共施設で鳩が大量発生している状況
● 住宅街全体で糞害が広がっている状況
● 卵やヒナがいる巣を撤去する必要がある場合
● 許可が必要かどうか確認したい場合

自治体では捕獲許可の手続き、地域の業者紹介、対策指針の説明などに対応しています。
保健所が衛生面の相談を担当し、自治体が環境面の対策を担当するという役割分担を理解しておくと、どこに相談すべきか迷いません。

まとめ

鳩による被害の相談は、被害の種類に応じて判断しましょう。被害の性質を整理すると、どこに相談すべきかが自然と見えてきます。

鳩被害は放置するほど深刻化しやすいため、早めの対処が大切です。
ご家庭のベランダの早急な対策や施工が必要な場合は、害鳥駆除業者が適切です。短時間で効果的な作業を行えるため、被害の拡大を防ぎやすくなります。

京都で鳩にお悩みの方は、ぜひグラックスへお問い合わせください。

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