鳩が嫌がる音は警戒声や捕食者音などの「生物音」です。超音波は効きません。慣れを防ぐ使い方や、近隣トラブル回避の注意点、音だけでは追い払えない場合の再発防止策も紹介します。
目次
鳩が嫌がる音は、警戒声(アラームコール)・ディストレスコール(悲鳴)・捕食者の鳴き声などの「生物音」が中心です。超音波は鳥には効きません。
「音で鳩を追い払えるの?」という疑問で一番多い誤解が超音波です。
農林水産省の鳥類被害対策資料では、鳥は人に聞こえない2万ヘルツ以上の超音波を聞けないため「超音波を出しても追い払う効果はない」と明記されています。
一方、警戒声やディストレスコール、捕食者音は「危険がある」と誤認させ、短期的にその場から動かす用途では使えます。
ただし同じ音を流し続けると、慣れ(ハビチュエーション)が起きやすく、米国農務省でも「威嚇音やディストレス音を、実際の脅威がないまま繰り返し流すと、鳥はそれに慣れてしまう。」と記載されています。
出典:農林水産省「3-2 侵入防止対策(https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/pdf/r5_tyourui_3_2.pdf?utm_source=chatgpt.com)
出典:米国農務省(USDA)「Bird Dispersal Techniques - WDM Technical Series」(https://www.aphis.usda.gov/sites/default/files/Bird-Dispersal-Techniques-WDM-Technical-Series.pdf)
鳩を含む鳥は2万ヘルツ以上の超音波を聞けません。そのため、超音波機器で鳩を追い払うのは基本的に期待できません。
「人に聞こえない=鳩には効く」という発想は逆で、鳥の可聴域は人より狭いとされ、資料上も超音波による追い払い効果はないとされています。
購入や設置の前にこの前提を押さえると、無駄な出費を防げます。
出典:農林水産省「3-2 侵入防止対策(https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/pdf/r5_tyourui_3_2.pdf?utm_source=chatgpt.com)
流しっぱなしは避けるのがコツです。鳩が来た瞬間だけ鳴らし、条件を変えて「慣れ」を遅らせます。
農研機構は、ディストレスコールはねぐら追い払いには有効でも、場面によってはすぐ慣れが生じることが多いと整理しています。
音を使うなら、次の運用が現実的です。
出典:農研機構「鳥害対策」(https://www.naro.go.jp/org/nilgs/choju/wildlife/howto_j.html)
大音量の追い払いは苦情の原因になります。住宅地では音より物理対策を主軸にし、音は短時間・必要時のみに絞ります。
音は有効範囲を広げやすい反面、鳩だけでなく周囲にも届きます。農研機構のFAQでも、ディストレスコールは嫌悪感の強い音であり、人家近くでの使用には注意が必要とされています。
トラブル回避の実務ポイントは次の通りです。
出典:農研機構「よくある質問(FAQ)」(https://www.naro.go.jp/org/nilgs/choju/wildlife/faq_j.html)
音で一時的に動かしても、居場所が残れば戻ります。同日に侵入経路を塞いで「戻れない状態」を作るのが最短です。
音は「きっかけ作り」には便利ですが、慣れが起きやすい前提での対策になります。対策のゴールは、鳩が止まる・入る・巣を組む場所をなくすことです。
たとえばベランダなら、以下の対策がおすすめです。
出典:農研機構「鳥害対策」(https://www.naro.go.jp/org/nilgs/choju/wildlife/howto_j.html)
鳩が嫌がる音は、警戒声・ディストレスコール・捕食者の鳴き声などの「生物音」です。反対に、超音波は鳥には聞こえないため効果は期待できません。
ただし、音は流しっぱなしにすると慣れを招きやすく、住宅地では騒音トラブルにもつながります。音で効果を出すなら、次の運用が基本です。
音はあくまで「その場から一時的に動かす」手段です。鳩が止まれる足場や侵入できる隙間が残っていると、離れても結局戻ってきます。最短で終わらせるには、音で動かしたタイミングで、ネットやメッシュ等の物理対策を同日に入れて、鳩が戻れない状態を作るのが確実です。
当社グラックスでは、音に頼り切るのではなく、現地で鳩の導線(止まり場・侵入経路・巣を作りやすい位置)を確認したうえで、追い払い→清掃→再発防止(ネット・メッシュ等)までを一括対応しています。
鳩被害は、糞害が進むほど清掃も対策も大きくなりがちです。気配を感じた段階で早めに手を打つほど、負担を抑えて解決しやすくなります。お困りの方は、グラックスへお気軽にご相談ください。