
ベランダや軒下に鳩の巣ができてしまい、「卵があるから手を出せない。あと何日待てばいいのか」とお調べの方が多いと思います。
この記事では、卵から巣立ちまでの日数の目安を整理したうえで、待っている間にやっておくべきことと、巣立った直後こそが対策のタイミングである理由までご説明します。
目次
抱卵に約16日、孵化してから巣立ちまでに28〜35日です。産卵から数えると、およそ45〜50日が目安になります。
補足解説
ドバト(カワラバト)の繁殖サイクルは、次のように整理できます。
| 段階 | 期間の目安 |
|---|---|
| 巣作り | 最短2〜5日 |
| 卵の数 | 通常2個 |
| 抱卵期間 | 約16日 |
| 育雛期間(孵化〜巣立ち) | 約28〜35日 |
| 第1卵から巣立ちまで | 約50日前後 |
認定NPO法人バードリサーチの生態図鑑では、抱卵は約16日、孵化から巣立ちまでは28〜35日とされています。また山階鳥類研究所の基礎研究でも、第1卵の産卵から巣立ちまで約50日と報告されています。
巣作りの段階から数えると、45〜60日程度で巣立ちまで進むとお考えください。
ただしこれはあくまで目安です。気温や餌の状況、外敵の有無によって前後しますし、2個の卵の孵化日がずれれば、2羽目の巣立ちはさらに数日後になります。
出典:認定NPO法人バードリサーチ「生態図鑑 ドバト(カワラバト)」、山階鳥類研究所「ドバト害防除に関する基礎的研究」
できません。 卵やヒナがいる巣を許可なく撤去・移動することは、法令上認められていません。
補足解説
鳩を含む野生鳥類は法令による保護の対象であり、卵やヒナがいる状態での撤去には許可が必要です。
対応の基本的な流れは次のとおりです。
自己判断での撤去は法令面のリスクがあります。 巣の法的な扱いと、自治体の窓口の調べ方については鳩の巣を見つけたときの対処法の記事で詳しく解説しています。
なお、「すぐに何とかしたい」という事情がある場合は、専門業者にご相談ください。当社には狩猟免許を持つスタッフが在籍しており、法令に沿った手続きのうえで対応できます。
出典:環境省「ドバトによる被害の防止について」(昭和56年3月2日 環自鳥32号)
巣に手を出さないことが第一です。そのうえで、巣立ち後にすぐ動けるよう準備しておくと、その後がスムーズになります。
補足解説
やってはいけないこと
やっておくとよいこと
最後の項目は意外に重要です。次の項目でご説明するとおり、巣立った直後が対策に最も適したタイミングだからです。
巣立ちを見届けて終わりにすると、鳩は翌年また同じ場所に戻ってきます。 巣立ち直後に対策することが、最も効果的です。
補足解説
鳩は帰巣本能が非常に強く、一度子育てに成功した場所を「安全な場所」として記憶します。そのため巣立ちを見届けても、対策をしなければ同じ場所で営巣が繰り返されます。
そして巣立ち直後は、対策にとって最も条件の良いタイミングです。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 法律上の制約がなくなる | 卵もヒナもいない状態なので、巣の撤去に制限がありません |
| 被害がまだ小さい | 1シーズン分のフンであれば、清掃・消毒の手間も費用も抑えられます |
| 再発を確実に防げる | 巣がない状態でネットを張れるため、隙間なく施工できます |
逆に、このタイミングを逃して翌年また営巣されると、フンの蓄積量が増え、清掃・消毒の費用が上がります。 さらにフンにはダニなどが発生するため、室内への二次被害につながることもあります。
費用の目安については鳩の駆除費用の記事でご確認いただけます。フンの清掃・消毒のみであれば15,000円〜、防鳥ネットの施工まで含む場合はベランダの大きさによって変わります。
巣立ちを待っている段階で、その後の対策まで見通しておくことをおすすめします。
最短2〜5日で巣の形になります。「まだ小さいから大丈夫」と様子を見ているうちに産卵に至ることが少なくありません。
補足解説
鳩は営巣場所を決めると、枝やワラなどの巣材を短期間で運び込みます。観察例では、巣作り開始から5日目に産卵が始まったケースも確認されています。
つまり「巣材が落ちている」段階で気づいても、対応できる期間は数日しかありません。
まだ卵がない段階であれば、巣材の撤去に法令上の制約はありません。この段階で手を打てれば、施工範囲も小さく済み、費用も抑えられます。
都市部のドバトは、年間を通じて繁殖する可能性があります。 「春だけ気をつければよい」というものではありません。
補足解説
ドバトは「ピジョンミルク」と呼ばれる分泌物でヒナを育てられるため、他の野鳥のように餌となる虫の発生時期に左右されません。バードリサーチの生態図鑑でも、これにより年中繁殖が可能とされています。
営巣が増える傾向があるのは春(3〜5月)と秋(9〜11月)ですが、マンションのベランダや太陽光パネルの下など、雨風を避けられる環境では季節に関係なく巣作りが始まります。
巣作りの時期ごとの傾向と対策については、鳩が巣作りする時期と対策の記事で詳しく解説しています。
出典:認定NPO法人バードリサーチ「生態図鑑 ドバト(カワラバト)」
つがいでの出入りと、小枝や藁が落ちている——この2つが重なったら、数日以内に産卵まで進む可能性があります。
補足解説
鳩の巣作りは目立たない形で進みます。次のような変化が初期のサインです。
この段階であれば、まだ卵がない可能性が高く、対策できる最後のタイミングといえます。巣材を見つけたらすぐに片付けてください。
止まる場所をなくす・巣材をすぐ撤去する・侵入経路を物理的に塞ぐの3つです。
補足解説
鳩は「安全な場所」と判断すると繰り返し戻ってきます。そのため、巣を作られる前の予防が最も効果的です。
環境省の通知でも、被害の発生地域ではみだりに給餌を行わないよう啓発することが示されています。
最も確実なのは、防鳥ネットで侵入経路そのものを塞ぐことです。ただし隙間が数センチでもあればそこから入られるため、施工の精度が結果を左右します。
出典:環境省「ドバトによる被害の防止について」(昭和56年3月2日 環自鳥32号)
すでに卵やヒナがいる方へ
まだ巣ができていない方へ
いずれの場合も、放置して状況が良くなることはありません。 鳩は同じ場所に戻る習性があるため、対策をしない限り繰り返されます。
株式会社グラックス(京都市伏見区)は、京都を拠点に関西圏で鳥獣・害虫対策に対応しています。
「まだ卵があるので、巣立ったら依頼したい」というご相談も歓迎します。 先に現地を確認してお見積もりをお出ししておけば、巣立ち後すぐに着手できます。
ご相談・お見積もりは無料です。ベランダの写真をお送りいただくだけでも、状況の判断がつくケースがあります。
実際の施工事例は分譲マンションのバルコニー(京都市右京区)などでご覧いただけます。鳩駆除・鳥類対策のサービス内容はこちらのページでご案内しています。