
シロアリがいる家の特徴として、羽アリの発生や蟻道、床の沈みなど8つのサインが挙げられます。早期発見のポイントや、放置した場合のリスク、専門業者に相談すべき基準までまとめて解説します。
最近、床を歩くと小さなきしみが気になったり、近所でシロアリ被害の話を耳にしたりして「我が家は大丈夫だろうか」と不安になった方もいるのではないでしょうか。
シロアリは床下や壁の内部で静かに木材を食べ進めるため、被害に気付いたときには、すでに進行しているケースが少なくありません。
この記事では、シロアリがいる家に見られる8つの特徴と被害に遭いやすい家の条件、放置した場合の影響をわかりやすく解説します。気になるサインがないか、ぜひ確認してみてください。
目次
自宅にシロアリがいるかどうか、気になったことはありませんか。実は、目で見たり、耳で聞いたり、手で触れたりして確認できるサインがいくつもあります。
ここでは、とくに見つけやすい8つの特徴を紹介します。当てはまる項目が多いほど、被害が進んでいる可能性が高くなります。
シロアリは繁殖のため、巣が大きくなると羽の生えた個体「羽アリ」が飛び立ちます。ヤマトシロアリは4月から5月ごろ、イエシロアリは6月から7月ごろに発生しやすく、種類によって時期が異なる点がポイントです。
庭先や室内で羽アリを大量に見かけた場合は、すでに近くに大きな巣ができているサインと考えられます。似た虫にクロアリの羽アリがいますが、シロアリの羽アリは胴のくびれがなく、ずんぐりとした体形をしており、4枚の羽の大きさがほぼ同じという特徴があります。
見分けに迷う場合は、写真を撮ったうえで専門業者に確認してもらうと安心です。
シロアリは、蟻道(ぎどう)と呼ばれる通り道をつくって移動します。シロアリは光や乾燥を苦手とするため、土や排泄物を固めて筒状のトンネルをつくり、その中を通って地面から木材まで移動します。
家の基礎部分に不自然な泥の筋のようなものが付着していたら、蟻道である可能性が高いといえます。基礎の外周や玄関まわり、床下点検口の近くなどを、一度じっくり観察してみてください。
木材の近くに小さな木くずやフンのようなものが落ちている場合も、シロアリが発生しているサインです。とくに乾燥した木材を好むアメリカカンザイシロアリは、1mm程度の俵状のフンを排出する性質があり、6本の筋が入っているのが特徴です。植物の種と見間違えやすいため、注意深く確認する必要があります。
床を歩いたときにフワフワ、ブヨブヨとした感触があり、特定の場所だけが沈むように感じる場合は、床下の木材がシロアリに食害されている可能性があります。床を支える束柱や大引きといった構造材の内部が空洞になると、体重を支えきれなくなり、このような症状が現れます。
経年劣化による床鳴りと似ているため、判断が難しいところですが、部屋全体ではなく一部分だけが極端に沈む場合や、踏むとスポンジのような感触がある場合は、シロアリ被害を疑ったほうがよいでしょう。
放置すると、床が抜け落ちてけがにつながるおそれもあるため、早めに床下の状態を確認することをおすすめします。
ドアや襖の開閉に違和感がある場合は、シロアリが発生しているサインのひとつです。シロアリに構造材を食害されると、建物にわずかな歪みが生じ、枠と扉がこすれたり、隙間ができたりすることがあります。
蝶番のゆるみなど、別の原因であるケースもありますが、複数の建具で同じような違和感が見られる場合は、家全体が少しずつ傾き始めている可能性も否定できません。
気になる場合は、床下や基礎周辺もあわせて確認してみてください。
木材が黒っぽく変色している場合、湿気を吸って腐朽菌が繁殖しているサインかもしれません。シロアリは湿った木材を好むため、変色している箇所はシロアリにとっても居心地のよい環境になりやすいといえます。
とくに浴室のタイル壁や土台まわりなど、湿度が高くなりやすい場所は注意が必要です。変色だけでシロアリ被害と断定することはできませんが、あわせて空洞音がしないか確認しておくと安心です。
壁や柱を軽く叩いたときに、コンコンという乾いた空洞音がする場合は、内部がシロアリに食害されている可能性があります。正常な木材は中身が詰まっているため、叩くと低く重い音がします。
1か所だけで判断するのではなく、周囲の複数箇所を叩いて音を聞き比べる「打診(だしん)」という方法で確認すると、違いがわかりやすくなります。
見た目には問題がなくても、内部がスカスカになっているケースもあるため、気になる箇所があれば専門業者に調査を依頼しましょう。
庭のウッドデッキや柵、木製の杭などがもろくなっている場合も注意が必要です。シロアリは湿った木材を好むため、雨風にさらされる屋外の木製品は被害を受けやすいといえます。
庭先の被害は、すでに家屋への侵入が進んでいるサイン、あるいはシロアリがこれから家に近づいてくる前兆と考えられます。とくに建物の基礎に近い場所にある木製品ほど食害を受けやすいため、優先して確認しましょう。
上記の特徴に当てはまらなくても、住宅の条件によってはシロアリに狙われるリスクが高まります。とくに複数の条件が重なっている家では、被害を受ける可能性がさらに高くなるため、注意が必要です。
シロアリは湿気の多い場所を好む性質があるため、床下の風通しが悪い家は被害を受けやすい傾向があります。湿気がたまると木材腐朽菌が繁殖し、腐った木材がシロアリを呼び寄せるという悪循環につながります。
とくに増改築によって床下の高さが低くなった家や、床下換気口のまわりに物が置かれている家は、風通しが悪くなりがちなので注意しましょう。
家の周囲に木材や段ボールを長期間放置していると、シロアリを引き寄せる原因になります。段ボールは木材と同じ成分でできており、シロアリにとって格好の餌になるためです。
地面に直接置いていると、シロアリが外気に触れずに餌までたどり着けてしまいます。不要な木材や段ボールはこまめに処分しましょう。また、屋外に保管する場合も、地面から離して置くことをおすすめします。
浴室や押入れにカビが発生している場合、その場所の湿度が高い状態が続いていることを意味します。カビが直接シロアリを呼ぶわけではありませんが、カビが発生しやすい環境とシロアリが好む環境は共通しています。
押入れがカビ臭い、浴室の壁にカビが目立つといった場合は、換気を見直すとともに、床下や壁の内部の状態も確認しておくと安心です。
過去に雨漏りや水漏れがあった箇所は、木材が一度濡れたことで、内部に湿気が残りやすくなっています。表面が乾いたように見えても、木材の内部までは乾ききっていない場合があり、シロアリを引き寄せやすい状態が続くことがあります。
修理の際は、雨漏りの原因を取り除くだけでなく、濡れた木材が十分に乾燥しているかも確認し、必要であれば防蟻処理をあわせて行うと安心です。
川や池などの水辺、または森林の近くに建てられている家は、周囲の湿度が高くなりやすい傾向があります。もともとシロアリは森林で枯れ木を分解する生き物であり、そうした環境の近くに建てられた住宅地には、シロアリが生息しやすい条件が残っていることも少なくありません。
水辺や緑が多い立地に住んでいる場合は、床下の湿気対策をとくに意識しておきましょう。
「谷」「池」「川」など、水に関連する漢字が含まれる地名の土地は、古くから水が集まりやすい場所であったことを示している場合があります。こうした土地は地下の水分量が多く、湿気がこもりやすい傾向があります。
ご自宅の地名の由来を調べてみると、土地の性質を知るヒントになるかもしれません。
住宅の基礎は、大きく「ベタ基礎」と「布基礎」の2種類に分けられます。
ベタ基礎は床下全体をコンクリートで覆う構造です。一方、布基礎は建物の外周や主要な部分にのみコンクリートを打つ構造で、地面が露出している部分があります。
そのため、布基礎の住宅はベタ基礎に比べて、シロアリが侵入しやすいといわれています。
布基礎の住宅に住んでいる場合は、防湿シートを敷く、床下の換気を確保するなど、湿気対策とシロアリ対策をあわせて行うことが大切です。
新築時に施工された防蟻処理の効果は、一般的に5年ほどで薄れるとされています。効果が切れれば、住宅は無防備な状態となり、シロアリ被害を受けやすくなります。
前回の防蟻処理から5年以上経っている場合や、そもそも一度も点検を受けたことがない場合は、被害の有無にかかわらず、一度専門業者に床下の状態を確認してもらうと安心です。
シロアリ被害を「まだ大丈夫」と放置していると、気付かないうちに被害が進行する可能性があります。シロアリは床下や壁の内部で木材を食べ続けるため、発見が遅れるほど修繕範囲が広がることもあります。
ここでは、シロアリ被害を放置した場合に起こりやすい主な影響を紹介します。
シロアリに柱や土台を食害されると、建物を支える構造材の強度が下がり、耐久性や耐震性が低下します。過去の大地震の被害調査では、全壊した木造住宅の多くにシロアリ被害や腐朽が確認されていたと報告されています。
家の強度は、地震だけでなく台風などの災害時にも、住まいの安全を左右する大切な要素です。シロアリ被害は、地震への備えという観点からも見過ごせない問題といえます。
出典:ミサワホーム総合研究所「阪神・淡路大震災と蟻害・腐朽による建物被害」(https://soken.misawa.co.jp/archive/2019/04/M00025560-1.pdf)
シロアリ被害は、初期のうちに対応すれば、駆除のみで済むケースがほとんどです。しかし、発見が遅れて構造材まで食害が進むと、柱や土台の交換工事に加えて、床や壁のリフォームまで必要になる場合があります。
とくに土台や柱まで被害が及んだ場合は、家財の移動や一時的な仮住まいが必要になることもあり、費用だけでなく、手間や時間の負担も大きくなります。
シロアリ被害がある住宅は、売却時に買主へ告知が必要になる場合があります。被害の範囲や程度によっては、査定額が大きく下がったり、買い手が見つかりにくくなったりする可能性があります。
また、過去にシロアリ駆除を行った住宅でも、その事実を伝える必要があるケースがあります。
資産価値への影響を抑えるためにも、被害を放置せず、早めに対策して被害を最小限に抑えることが大切です。
こちらの記事では、シロアリ駆除の必要性について解説しています。判断基準や予防の重要性も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
シロアリの兆候に気付いたとき、市販の殺虫スプレーで対処しようと考える方もいるかもしれません。しかし、殺虫スプレーで駆除できるのは、その場にいるシロアリだけです。
地中に広がった巣そのものをなくすことはできません。刺激を受けたシロアリが床下の奥へ逃げ込み、被害の発見や駆除が難しくなる可能性もあります。
自宅にシロアリがいるかもしれないと感じたら、まずは専門業者に床下の状態を確認してもらうことが大切です。
株式会社グラックスでは、建物の構造を熟知したスタッフが、シロアリの駆除だけでなく、糞尿被害の清掃や侵入口の封鎖まで、根本的な問題解決に向けた対策をワンストップで提案しています。
適正な価格でのご案内も心がけておりますので、床のきしみや羽アリなど、気になるサインがある方は、ぜひお気軽にグラックスへご相談ください。
ここでは、シロアリがいる家の特徴について、よく寄せられる疑問にお答えします。
床下全体をコンクリートで覆うベタ基礎を採用している家や、基礎の高さが十分に確保されている家は、シロアリが侵入しにくい傾向があります。また、床下点検口があり、定期的に状態を確認しやすい構造の家も、早期発見につながるため安心です。
現在お住まいの家がこうした条件に当てはまらない場合でも、防湿シートの設置や換気の改善など、リフォームによって対策できることがあります。気になる場合は、専門業者に相談してみましょう。
ヒバなどの木材に含まれるヒノキチオールなどの成分や、ハッカに含まれるメントールの香りは、シロアリが苦手とすることが知られています。
ただし、これらはあくまで予防の補助的な手段であり、すでに家の中にシロアリが侵入している場合の駆除には向きません。過信せず、根本的な対策として、専門業者による防蟻処理を検討しましょう。
一度家の中に侵入したシロアリが、自然に完全にいなくなることは基本的にありません。木材を食べ尽くして周辺に移動した場合や、活動時間帯ではないために一時的に見えなくなっている場合がほとんどです。
シロアリの姿や気配がなくなったと感じても、蟻道などの痕跡が残っていれば、まだ潜んでいる可能性が高いといえます。自己判断せず、専門業者に調査してもらうことをおすすめします。
今回は、シロアリがいる家の特徴や、被害に遭いやすい家の条件、放置した場合の影響について解説しました。床のきしみや羽アリ、蟻道など、気になるサインがひとつでもあれば、被害が進んでしまう前に確認しておくことが大切です。
株式会社グラックスは、京都の気候や土地柄を知り尽くした地元密着の専門業者です。シロアリの駆除にとどまらず、糞尿被害の清掃や侵入口の封鎖まで、建物の構造を熟知したスタッフが根本的な解決に向けた対策をワンストップでご提案しています。
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