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シロアリの見分け方は?クロアリとの違いや種類ごとの特徴を解説

シロアリの見分け方は?

シロアリの見分け方は、触角の形・翅の大きさ・胴体のくびれ、発生時期を確認することです。クロアリとの違いをもとに解説し、ヤマトシロアリとイエシロアリの特徴や見つけた際の正しい対応も紹介します。

住宅付近で「羽アリ」を見かけると、シロアリなのか、それともクロアリなのか、判断に迷うことがあります。見た目が似ているため、写真や特徴を照らし合わせても、見分けるのが難しい場合もあります。

この記事では、シロアリとクロアリの見分け方を、体の特徴や発生時期から解説します。あわせて、シロアリの種類や建物への被害、羽アリを見つけたときの対応についても紹介します。

【羽アリ】シロアリとクロアリの見分け方①

羽アリはシロアリとクロアリのどちらにも存在するため、見た目だけでは区別しにくいことがあります。見分ける際は、触角・翅(はね)・胴体の3つの部位に注目するのがポイントです。

項目シロアリ(羽アリ)クロアリ(羽アリ)
触角の形まっすぐな数珠状「く」の字に折れ曲がっている
翅の大きさ4枚ともほぼ同じ大きさ前翅が大きく、後翅が小さい
胴体のくびれくびれがなく寸胴腰の部分がくびれている

体の特徴の違い

シロアリとクロアリの羽アリは、体のつくりに明確な違いがあります。上の比較表を参考にしながら、それぞれの部位を詳しく確認していきましょう。

触角の形

シロアリの触角は、数珠のように小さな粒が連なった、まっすぐな形をしています。

一方、クロアリの触角は途中で「く」の字に折れ曲がっているのが特徴です。触角の形は羽アリだけでなく、後述する働きアリでも共通して確認できるポイントです。

翅の形・模様

シロアリの羽アリは、4枚の翅がすべてほぼ同じ大きさ、同じ形をしています。一方、クロアリの羽アリは、前の翅が大きく後ろの翅が小さいという特徴があります。

また、シロアリの翅は手で触れるとかんたんに取れてしまうほどもろく、飛来した後に翅だけが周囲に散らばっていることも珍しくありません。

胴体のくびれ

シロアリは、頭・胸・腹の境目にくびれがなく、寸胴な体型をしています。

クロアリは、腰の部分がきゅっとくびれており、頭・胸・腹の3つの部位がはっきりと分かれて見えます。翅が取れた後のほうが胴体のくびれを確認しやすいため、翅が落ちた状態の個体を見つけた際は、くびれの有無をチェックしてみるとよいでしょう。

出典:公益社団法人 日本しろあり対策協会「シロアリの見分け方を教えてください」

発生時期の違い

シロアリとクロアリは、羽アリが発生する時期にも違いがあります。

ヤマトシロアリの羽アリは4月から5月ごろの、暖かい日中に飛び立つことが多いとされています。イエシロアリの羽アリは6月から7月ごろの、夕方から夜間にかけて発生し、灯りに集まる性質があります。

一方、クロアリの羽アリは6月から11月ごろまで、種類によって発生時期が幅広く分布しています。そのため「暖かい時期に大量の羽アリを見た」というだけでは区別の判断がしにくいものです。発生した月と時間帯、そして体の特徴をあわせて確認することが、正確な判別につながります。

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【働きアリ】シロアリとクロアリの見分け方②

羽アリを見かけなかった場合でも、働きアリの特徴からシロアリかどうかを判断できます。体の色や形、行動の違いに注目して確認してみましょう。

項目シロアリ(働きアリ)クロアリ
体の色乳白色から半透明黒や茶褐色など濃い色
体の形くびれがなく寸胴腰の部分がくびれている
行動蟻道の中を移動し、人目につく場所はあまり歩かない地表や屋内を列になって歩く

体の色

シロアリの働きアリは、全身が乳白色から半透明をしており、いわゆる「白っぽい」印象を与えます。

対してクロアリは、黒や茶褐色など色の濃い体をしています。色の違いは比較的わかりやすいポイントですが、羽アリの段階では黒っぽい色のシロアリも存在するため、働きアリを見分ける際の判断材料として活用するとよいでしょう。

体の形

働きアリの体の形も、羽アリと同じく、くびれの有無が判断のポイントになります。

シロアリの働きアリはくびれがなく寸胴な体型をしているのに対し、クロアリは腰の部分にはっきりとしたくびれがあります。小さな個体でも、体の輪郭をよく見れば違いを確認できます。

行動の特徴

シロアリの働きアリは紫外線や乾燥に弱く、土や排泄物で固めた蟻道と呼ばれるトンネルの中を移動する習性があります。

そのため、床の上や壁の表面など人目につく場所を、シロアリが堂々と歩いている姿はあまり見られません。もし床や壁を列になって歩くアリを見かけた場合は、シロアリではなくクロアリである可能性が高いと考えられます。

反対に、基礎や柱の表面に土でできた蟻道のようなものがあれば、内部にシロアリが生息している証拠と考えたほうがよいでしょう。

日本で代表的なシロアリは2種類丨ヤマトシロアリとイエシロアリ

シロアリだと判断できた場合、次に気になるのが種類です。日本の住宅に被害を与える代表的なシロアリは、ヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。

なお、近年は乾燥した木材にそのまま住み着く外来種の「アメリカカンザイシロアリ」による被害も増えています。水回りに関係なく、家具や柱の内部に被害が及ぶことがあるため、見慣れない黄色から褐色の粒(フン)を見つけた場合は、アメリカカンザイシロアリの可能性も視野に入れておくと安心です。

ヤマトシロアリ

ヤマトシロアリは、北海道の一部地域を除く日本全国に分布しており、もっとも遭遇しやすいシロアリです。

湿った木材を好む性質があり、浴室やキッチンまわりなど水回りの木部で被害が発生しやすい傾向にあります。特別な巣をつくらず、食害している木材そのものを巣として利用するため、コロニーの規模は数千〜数万匹程度とイエシロアリに比べて小さく、被害の進行も比較的ゆるやかです。

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イエシロアリ

イエシロアリは、千葉県の房総半島付近を北限として、そこから神奈川県以西の温暖な海岸線に沿った地域に多く分布しています。京都府内では、中部や南部で分布が確認されています。ただし、建材や家具に紛れて運ばれることもあるため、分布域の外だから絶対にいないとは言い切れません。

自分の体内に水を貯めて運ぶ能力に優れているため、湿った場所だけでなく乾燥した木材でも食害を進められる点が特徴です。地中に本巣と呼ばれる巨大な巣をつくり、成熟すると個体数が100万匹の規模に達することもあります。被害の進行スピードが速く、建物全体に広がりやすいことから、ヤマトシロアリよりも危険性が高いとされています。

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シロアリが建物に与える害

シロアリの被害は、目に見えない場所で静かに進行することが少なくありません。

初期の段階では、床を歩くと軋んだり、畳が沈むように感じたりする程度の変化しか見られないこともあります。ドアや窓の建て付けが急に悪くなった場合も、木材の変形による初期サインのひとつと考えられます。

被害が進むと、柱や壁を軽く叩いたときに「ポコポコ」と空洞のような音がするようになります。これは木材の内部が食べ尽くされ、表面だけが残っている状態を示しています。玄関の框(かまち)や床下の大引きなど、目につきにくい場所ほど被害の進行に気付きにくいため、注意が必要です。

ここまで被害が進行すると、建物を支える土台や柱の強度そのものが低下し、大きな地震が発生した際に倒壊しやすくなるリスクもあります。

シロアリ被害は放置すればするほど修繕の範囲も費用も大きくなりやすいため、初期のサインに気付いた時点で早めに対処することが大切です。

シロアリを見かけた場合は専門業者に相談を

シロアリらしき虫を見つけても、自己判断だけで対応を終わらせるのは避けたほうが無難です。

とくに、市販の殺虫スプレーをいきなり大量に吹きかけるのはおすすめできません。刺激を受けたシロアリが別の場所へ逃げ、被害範囲を広げるおそれがあります。

応急的な対応としては、羽アリが出てきた穴や隙間を粘着テープでふさいだり、掃除機で吸い取ったりする方法があります。可能であれば、羽アリを数匹つぶさずに捕獲しておきましょう。後日、専門業者に見せた際、種類を確認するのに役立ちます。

専門業者を選ぶ際は、しろあり防除施工士などの資格を持つスタッフが在籍しているか、日本しろあり対策協会などの業界団体に加盟しているかを確認するとよいでしょう。

また「今すぐ契約しないと被害が広がる」などと不安をあおり、契約を急がせる業者には注意が必要です。複数の業者から見積もりを取り、費用や施工内容を比較したうえで依頼先を決めましょう。

まとめ

住宅で羽アリや見慣れない虫を発見した際は、触角の形・翅の大きさ・胴体のくびれ、発生した時期や時間帯を確認することで、シロアリかクロアリかをある程度判断できます。

もし、シロアリの可能性が高い場合や、自分での判断が難しい場合は、放置せずに早めに信頼できる専門業者へ現地調査を依頼しましょう。初期段階で迅速に対応することが、建物被害を防ぎ、修繕コストを最小限に抑えることにつながります。

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