
シロアリ駆除業者は、見積もりの明確さや施工実績、保証内容などを確認して選ぶことが大切です。依頼先ごとの特徴や契約前に確認したい7つのポイント、工法別の費用相場、悪質業者の手口と対処法、雑損控除について解説します。
「最近、床が少しきしむ」「近所でシロアリ被害が出たと聞いた」。築20年を過ぎた住まいでこうした出来事が重なると、自宅の床下にも被害がないか、不安を感じる方もいるでしょう。
とはいえ、いざ業者を探すと「どこに頼めばよいのか」「悪徳業者に高額な工事をすすめられないか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、シロアリ駆除の依頼先ごとの特徴や業者選びのポイント、悪質業者の手口、工法別の費用目安までをわかりやすく解説します。
目次
市販の殺虫スプレーで退治できるのは、目に見える一部のシロアリだけです。巣は床下の土の中や木材の奥に残るため被害は止まらず、驚いたシロアリが別の場所へ逃げて被害が広がることもあります。
シロアリ駆除を専門業者に依頼するメリットは、主に次の4つです。
シロアリ駆除では、目に見える個体だけでなく、巣や周辺に生息する個体への対処も重要です。シロアリは種類によって異なりますが、大きな集団を形成して生活しています。
専門業者は床下に潜り、被害箇所や蟻道(ぎどう:シロアリが移動のためにつくる土のトンネル)から侵入経路や巣の位置を推測し、専用の薬剤や機材で的確に処理します。
床下は狭く暗いうえ配管も通っており、慣れない方が入るのは危険です。見えない場所の作業こそ、プロに任せるのが確実といえるでしょう。
日本の住宅に被害をもたらす代表的なシロアリは、次の2種類です。
種類によって巣のつくり方や被害の進み方が異なるため、効果的な駆除方法も変わります。専門業者は被害の痕跡や羽アリから種類を見極め、建物の構造に合わせて薬剤や工法を使い分けてくれます。
駆除後の床下には、シロアリの死骸や木くずなどが残ることがあります。業者によっては、こうした残留物の清掃や消毒などにも対応しています。
床下の清掃や消毒にも対応している業者なら、駆除後の後始末もまとめて依頼できます。ただし、これらの作業が基本料金に含まれるかどうかは業者によって異なるため、見積もりの段階で確認しておきましょう。
シロアリ駆除では、施工後5年程度の保証を設けている業者もあります。保証期間中にシロアリが再発した場合、契約条件に応じて無償で再施工を受けられることがあります。保証期間中にシロアリが再発した場合、条件に応じて無償で再施工を受けられることもあります。
保証の有無や対象となる範囲は業者によって異なるため、契約前に確認することが大切です。再発時の相談先が明確であれば、施工後も不安を軽減しやすくなります。
シロアリ駆除の依頼先は、大きく3つに分けられます。それぞれの特徴を知ったうえで選びましょう。
全国展開している大手業者は知名度があり、料金やサービス内容を比較しやすい点が特徴です。広いエリアに対応している業者も多く、依頼先を探しやすいでしょう。
一方、実際の施工を地域の下請け業者が担当するケースもあります。その場合、紹介料や管理費などが料金に反映されることもあるため、施工体制を確認しておくと安心です。調査から施工まで自社で対応するのか、外部の業者に委託するのかを問い合わせてみましょう。
ホームセンターや家電量販店は、買い物のついでに相談しやすく、リフォームなどとまとめて依頼できる点が魅力です。
ただし、店舗が受付窓口となり、実際の施工は外部の提携業者が行うケースもあります。問い合わせ先と施工担当者が異なる場合は、施工内容について詳しく確認したいときや、保証を利用するときの連絡先がわかりにくいこともあります。契約前に、施工業者と保証の窓口を確認しておきましょう。
地域密着型の施工店には、相談から施工、アフターフォローまで自社で対応する業者があります。仲介を挟まない場合は中間マージンを抑えられる可能性があり、地域の住宅事情を踏まえた対応にも期待できます。対応エリアが近ければ、調査や相談にも比較的スムーズに対応してもらえるでしょう。
ただし、規模や体制は業者によってさまざまです。次の点を満たしているかを確認すると安心です。
資格や登録の有無だけで判断せず、施工実績や見積もり、保証内容も含めて検討しましょう。
シロアリ駆除は自分でできる?DIY可能な範囲とプロに任せるべきケースを解説
問い合わせや見積もりの際には、料金だけでなく、施工内容や担当者の対応、保証の条件なども確認することが大切です。
ここでは、業者選びで押さえておきたい7つのポイントを紹介します。
「公益社団法人日本しろあり対策協会」は、建物のシロアリ被害や木材の腐朽を防ぐことを目的とする団体です。薬剤の認定や、しろあり防除施工士の資格制度などを設けています。
協会の認定薬剤を使用しているか、しろあり防除施工士が在籍しているかは、業者を比較する際の参考になります。ただし、加盟や資格の有無だけで施工品質が保証されるわけではありません。薬剤の特徴や施工方法についても説明を受け、納得できる業者を選びましょう。
出典:公益社団法人日本しろあり対策協会「公益社団法人日本しろあり対策協会」
シロアリ駆除の料金は、施工面積に応じて計算されるのが一般的です。ただし、単価が安くても、別途費用がかかる場合があるため、総額で比較する必要があります。
料金表や追加費用の条件が明示されている業者なら、費用の見通しを立てやすくなります。見積もりに含まれる作業と、別料金になる作業を事前に確認しておきましょう。
契約前の床下調査では、業者が状況をどのように説明するかも重要です。床下の写真などを見せながら、被害の有無や必要な施工について具体的に説明してくれるかを確認しましょう。
見積書は「工事一式」とまとめられているものよりも、施工面積や薬剤の種類、作業内容などが項目ごとに記載されているものが望ましいといえます。不明な点があれば、その場で質問し、説明に納得してから契約を検討しましょう。
業者紹介サービスは複数の施工業者を比較する際に便利ですが、実際の施工を担当する業者によって対応や品質が異なる場合があります。また、トラブルが起きたときに、紹介元と施工業者のどちらへ連絡すればよいのか確認が必要です。
自社施工の業者は、調査から施工まで同じ会社が対応するため、責任の所在を把握しやすい点がメリットです。ただし、自社施工であれば必ず品質が高いとは限りません。問い合わせの際に「施工は御社のスタッフが行いますか」と確認し、担当者や保証の窓口も把握しておきましょう。
業者を選ぶ際は、施工件数や創業年数、施工事例などを確認しましょう。実績を具体的に公開しているかどうかは、依頼先を比較する材料になります。
口コミからは、スタッフの対応や説明のわかりやすさ、作業の丁寧さなどを把握できます。ただし、口コミは個人の感想であり、すべての現場で同じ対応が受けられるとは限りません。極端な評価だけで判断せず、複数の口コミを参考にしましょう。
シロアリ駆除では、施工後5年程度の保証を設ける業者が多く見られます。ただし、保証期間や適用条件は、使用する薬剤や施工内容、業者の方針によって異なります。
「10年保証」「永久保証」といった長期保証をうたう業者でも、期間中の点検や有償での再施工が条件となっている場合があります。保証年数だけでなく、再発時に無償で再施工してもらえるか、建物の修繕費用も補償されるか、保証書が発行されるかを確認しましょう。
羽アリが大量に発生したときなど、早めに調査してほしい場面では、対応の速さも重要です。自宅が対応エリアに含まれているか、問い合わせから調査までどの程度の日数がかかるかを確認しておきましょう。
施工後に相談できる窓口があるか、定期点検を実施しているかも確認したいポイントです。再発などのトラブルが起きた際の連絡先や対応方法が明確であれば、施工後も相談しやすくなります。
家の床下は住人が自分で確認しにくい場所のため、不安につけ込んで不要な工事をすすめる業者もいます。よくある手口を知り、冷静に対応できるようにしておきましょう。
「近所で工事をしていたら、お宅の床下が気になった」「無料で点検して回っている」などと突然訪問し、点検をすすめる業者には注意が必要です。電話で無料点検に誘い、自宅に訪問しようとするケースもあります。
依頼していない業者を安易に家に上げたり、床下を見せたりする必要はありません。「必要であればこちらから連絡します」と伝え、きっぱり断りましょう。
施工中や施工後に「土台の補強が必要」「床下換気扇を設置しないとシロアリが再発する」などと説明し、必要性が不明確な高額工事をすすめる手口があります。反対に、高額な見積もりを提示したうえで「今なら半額」と値引きを強調するケースにも注意しましょう。
追加工事をすすめられても、その場で契約する必要はありません。工事の必要性や費用の根拠を確認し、ほかの業者にも意見を聞いてから判断しましょう。
「このままでは家が傾く」「今すぐ駆除しないと手遅れになる」などと不安をあおり、考える時間を与えずに契約させようとする業者にも注意が必要です。
シロアリ被害は早期の対処が重要ですが、被害の程度は建物の状態によって異なります。契約を急かされても即決せず、家族への相談や相見積もりを通じて、工事の必要性と費用を確認しましょう。
別の現場で撮影した写真を見せて被害があるように装ったり、問題のない木材を「腐っている」と説明したりして、不要な工事をすすめる手口もあります。
点検時には、写真が自宅の床下のものかどうか、被害の場所や状況について具体的な説明があるかを確認しましょう。可能であれば点検に立ち会い、疑問が残る場合は別の業者にも調査を依頼すると安心です。
訪問販売や電話勧誘販売で契約した場合、一定の条件を満たせば「クーリング・オフ」によって契約を解除できることがあります。原則として、法定の契約書面などを受け取った日から8日間が対象期間です。書面に不備がある場合などは、期間を過ぎても解除できる可能性があります。
クーリング・オフの通知は、はがきなどの書面に加え、電子メールなどの電磁的記録でも行えます。通知内容や送信記録は保存しておきましょう。クレジット契約を結んでいる場合は、クレジット会社にも通知してください。
ただし、自分から業者を呼んで契約した場合など、契約の経緯によってはクーリング・オフの対象外となることがあります。判断に迷ったときは、消費者ホットライン「188」に相談しましょう。最寄りの消費生活センターなどにつながります。
シロアリ駆除の費用は、工法や施工面積、被害の程度などによって異なります。ここでは、代表的な2つの工法と、費用を抑えるためのポイントを紹介します。
バリア工法は、床下の木材や土壌に薬剤を散布・注入し、シロアリの駆除と侵入防止を図る方法です。木材や土壌に薬剤を処理し、シロアリの駆除と侵入防止を図ります。薬剤がシロアリに直接作用した場合は、速やかな駆除効果が期待でき、戸建て住宅では半日~1日程度で施工が完了するケースもあります。
費用の目安は、1㎡あたり約2,000円、1坪あたり約6,000円です。1坪は約3.3㎡のため、1階の床面積が20坪(約66㎡)の場合、約13万円が目安となります。ただし、建物の構造や被害状況、施工範囲によって費用は変動します。
「1㎡880円〜」などの格安料金には、最低施工料金が設定されていることもあります。単価に施工面積を掛けた金額が総額になるとは限らないため、追加費用も含めて見積もりを確認しましょう。
ベイト工法は、薬剤入りの餌(ベイト剤)を専用の容器に入れ、シロアリが発生しやすい建物周辺の地面などに設置する方法です。餌を食べたシロアリが巣に持ち帰ることで、巣全体の駆除を目指します。
費用の目安は1㎡あたり6,000円台で、バリア工法よりも割高になる傾向があります。ただし、料金体系は業者によって異なり、設置費用のほかに定期点検やベイト剤の交換などの管理費がかかる場合もあるため、総額を確認して検討しましょう。
床下に広範囲にわたって薬剤を散布する必要がないため、薬剤の使用範囲を抑えやすい点も特徴です。一方、効果が現れるまでに時間がかかることがあり、継続的な管理も欠かせません。
このほか、ホウ酸を用いたシロアリ防除もあります。ホウ酸は揮発しにくく、においが少ないという特徴があります。
グラックスでも、ホウ酸を用いたシロアリ防除に対応しています。薬剤の特徴や施工条件について説明を受け、住まいに合った方法を選びましょう。
費用を比較するには、まず2〜3社から相見積もりを取りましょう。金額だけでなく、施工内容や使用する薬剤、保証の範囲まで比較することが大切です。また、被害が進行すると修繕費用がかさむ可能性があるため、気になるサインがあれば早めに調査を依頼しましょう。
確定申告で「雑損控除」を利用できる場合もあります。シロアリによる被害の駆除費用や修繕費用は、一定の要件を満たせば控除の対象となる可能性があります。ただし、被害を防ぐための予防施工費用は原則として対象外です。領収書や施工内容がわかる書類を保管しておきましょう。
なお、自治体によるシロアリ駆除の補助制度は限られています。雑損控除の対象になるか判断に迷う場合は、税務署や税理士に相談してください。
出典:<国税庁「シロアリの駆除費用」
シロアリ駆除は、認定薬剤の使用や明確な見積もり、自社施工、保証内容などを確認し、信頼できる専門業者に依頼することが大切です。突然の訪問や即決を迫る業者には応じず、困ったときは消費者ホットライン188に相談しましょう。
京都を拠点とするグラックスは、施工実績25,000件以上のシロアリ・害虫駆除の専門業者です。建設業許可・消毒業許可・知事登録を取得し、有資格者が調査から施工まで責任を持って対応します。施工後は5年保証書を発行し、ホウ酸による防除など、住まいに合わせた施工をご提案いたします。
床のきしみや近所の被害が気になる方は、被害が広がる前に、ぜひお気軽にグラックスへご相談ください。