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高所の鳩害、足場が組めない現場はどうする?ロープアクセス工法という選択肢

工場や倉庫などの大型施設では、鳩の被害が屋根だけでなく、屋外に設置された生産設備そのものに及ぶことがあります。設備の構造上、頻繁な清掃や点検が難しい箇所ほど、鳩にとって格好の停留場所になりやすいためです。

ある食品工場様からいただいたご相談も、まさにこのケースでした。被害が出ていたのは屋根ではなく、屋外に設置されたバケットエレベーター(原料や製品を垂直搬送する設備)で、鳩が繰り返し飛来・停留し、フンによる汚損が問題となっていました。稼働部分の近くに構造物の出っ張りや隙間があると、雨風をしのぎやすく外敵からも見えにくいため、鳩にとって定着しやすい環境になってしまいます。

足場を組むと、予算も稼働日も圧迫する

この設備は高さがあり、通常であれば足場を組んでの施工が前提になります。実際に足場施工で見積りを取ったところ、工期は約15日間という規模になりました。

食品を扱う工場である以上、対策を先送りにはできません。食品衛生法に基づく行政指針でも、原材料や製品への異物混入防止のための措置を講じることが食品等事業者に求められており(厚生労働省「食品への異物の混入防止について」)、鳥害由来の羽毛やフンの混入リスクも軽視できません。近年はISO22000やFSSC22000といった食品安全マネジメント規格を取得・運用する工場も増えており、これらの規格では有害生物(鳥・虫・ねずみ等)の侵入防止措置が管理項目の一つに位置づけられています。鳥害対策は、こうした規格運用上の管理記録としても重要になってきています。

一方で、工場は稼働日が決まっており、足場の設置・解体作業を稼働中に行うのは安全面・動線の面で現実的ではありませんでした。かといって15日間分の休業日を確保することもできず、「対策の必要性は理解しているが、この条件では動けない」という状態に陥っていました。

ロープアクセス工法という選択肢

この食品工場様には、足場を組まずにロープアクセス工法で施工する方法をご提案しました。足場施工とのおおまかな比較は次の通りです。

足場施工ロープアクセス工法
工期約15日3日
費用の目安
(足場施工の見積りを100%とした場合)
100%約40%
稼働への影響稼働日は設置作業が困難休業日のみで完了

※実際の工期・費用は、現場の高さ・構造・被害範囲により異なります。

別の事例として、神戸市の製粉工場様では地上約50mという高さの現場で、足場を組まずロープアクセスによる糞害対策を実施しています(製粉工場の防鳥工事|神戸市)。この現場では、まずロープを固定するアクセスポイントを慎重に選定し、落下防止のための措置を講じたうえで作業に入りました。地上50m近くという高さは、下から見上げると足がすくむほどの高所ですが、経験を積んだスタッフが安全確認を徹底しながら降下し、糞害箇所への対応を行っています。

このように、高所であっても、アクセスポイントの選定と落下防止措置さえ適切に行えば、足場を使わずに安全かつコストを抑えた施工が可能です。工場の生産設備のように複雑な構造物が絡む現場でも、ロープアクセスであれば設備周りの狭いスペースを縫うようにアクセスできるため、大掛かりな足場が組みにくい場所ほど本来の強みが発揮されます。

稼働に合わせて、休業日のみで施工

もう一つ重要だったのが「稼働への影響を出さない」という条件です。ロープアクセス工法は足場のような大掛かりな仮設物を必要としないため、工場の休業日のみ、3日間で作業を完結させることができました。稼働日中に作業員や資材が動き回ることもなく、通常業務への影響を最小限に抑えられたことも、この工法を選んでいただけた理由の一つです。

安全性について

ロープ高所作業は、かつてビル外装清掃などの現場でロープの結び目のほどけや破断による墜落災害が発生したことを受けて規制が強化された経緯があります(厚生労働省・職場のあんぜんサイト「ロープ高所作業」)。メインロープに加えて安全帯用のライフラインを別系統で設置する二重構造や、作業前の現地調査・作業計画の作成が義務化されており、弊社もこの基準に沿って施工を行っています。足場を使わないからといって安全性を犠牲にしているわけではなく、むしろ法令で定められた安全対策を前提とした工法です。

他業種への応用可能性

この工法が活きるのは食品工場に限りません。ホテルや商業施設の屋上看板・空調設備、倉庫のシャッター上部、マンションの高層階の外壁など、「足場を組むと予算が合わない」「稼働・営業を止められない」という条件を抱える現場であれば、業種を問わず同様の効果が期待できます。

まとめ

高所の鳩害は、足場を組むこと自体が費用面・稼働面での大きなハードルになりがちです。食品工場のようにISOやFSSCなどの衛生管理規格を運用している現場では、鳥害対策そのものが管理項目になっているケースもあります。グラックスでは、法令の要件を満たした体制でロープアクセス工法による鳩対策に対応しており、足場では難しかった条件でも施工できるケースがあります。

他にもこんな施工事例があります

足場を必要としない現場から、個人宅の防鳥対策まで、建物の規模や形状に応じた施工実績がございます。

こんなお悩みはありませんか?

  • 足場を組むと予算が合わない
  • 稼働・営業日を止めずに施工したい
  • 建物の形状や高さから、足場自体が組みにくい
  • 食品衛生・品質管理の観点から早急に対策したい

一つでも当てはまる場合は、ロープアクセス工法での対応が可能かどうか、まずは現地調査でご確認いただけます。

現地調査・お見積りは無料です。
(※遠方地域の場合、出張にかかる実費を別途ご案内する場合がございます。詳しくはお問い合わせ時にご確認ください。)

足場が組めない、工期を短縮したいといった条件面のご相談も含めて、お気軽にお問い合わせください。