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賃貸マンションやアパート、賃貸の戸建てを管理していると、入居者から「夜中に天井裏を走る音がする」「台所で食べ物がかじられていた」という連絡が入ることがあります。連絡を受けた管理会社・オーナーの方が、最初に迷うのは「どこまで自分たちで調べ、どの時点で業者に依頼するのか」ではないでしょうか。
この記事では、賃貸物件でネズミの相談があったときの初動、侵入口の考え方、工法の組み合わせ方、再発時の対応、業者に確認すべき点を整理します。当社の現場で繰り返し見てきたパターンを、物件が特定されない形でお伝えします。
ネズミの被害は、姿を見る前にサインが出ます。入居者からは、次のような連絡が入ります。
放置すると、被害が広がるおそれがあります。目黒区の資料は、ネズミが柱や電気コード、ガスホースなどをかじり、漏電や火災、ガス漏れにつながることがあると説明しています。また、サルモネラなどの食中毒菌を持ち歩くため、食品や調理器具の汚染にも注意が必要とされています。ネズミに寄生するイエダニに刺されて、湿疹やかゆみが出ることもあります。なお、同資料は、現在の日本でネズミが媒介する危険な感染症の流行はないともしています。不安をあおる必要はありませんが、管理上は軽く見られない被害です(出典:目黒区「ネズミの被害対策」)。
入居者の生活に直結するため、連絡を受けた段階での初動が、その後の対応のしやすさを左右します。
目黒区の資料では、子ネズミは幅1.5cm程度、大人でも2.5cm程度(500円硬貨くらい)の隙間があれば侵入できるとされています。思っている以上に小さな隙間です。
当社が管理会社様から依頼を受ける現場では、次のような場所が侵入口になっていました。
配管や配線は、ネズミの通り道にもなります。京都府が養鶏場で行った調査では、直径50mm以下の管や柱、ワイヤーなどが侵入経路になりやすいとされ、クマネズミは1.5cm程度の隙間から入れると報告されています(出典:京都府農林水産技術センター畜産センター 試験研究成績)。対象は養鶏場ですが、ネズミの体の大きさと動き方を知るうえで、住宅にも参考になります。
室内に侵入口が見つからなくても、安心はできません。壁の中や天井裏、外周の配管から入っている場合があるためです。
調査の依頼前に、次の点を整理しておくと、その後の対応が早くなります。
専有部分か共用部分かの区分や、費用の負担は、賃貸借契約書や管理規約によって異なります。ここでは一般的な判断はせず、必ず契約書・規約で確認してください。
当社の現場でも、管理会社様の承認が出るまで、侵入口の閉鎖に着手できないことがあります。その場合は、ネズミがすぐ入れないように応急の処置をして調査を終え、承認を受けてから本施工に入ります。承認の流れが分かっていれば、この待ち時間を短くできます。
物件の状況を教えてください。
調査の段取りと、承認に必要な資料の整え方をご案内します。
パターン1:台所でネズミを見かける
管理会社様から「入居者が台所でネズミを見たので調べてほしい」というご依頼です。調査すると、台所の下の収納の奥や配管まわりに隙間があり、そこから建物の内部を通って室内に入っていました。部屋にネズミがいないことを確認してから、金網やパテ、コーキング材で侵入口を閉鎖します。小規模な閉鎖であれば、1〜2時間程度で終わることが多い作業です。
パターン2:天井裏を走る音がする
室内を見ても侵入口が見当たらない場合は、建物の外周を調べます。配管の隙間や給湯器まわりに侵入できる場所が見つかり、パイプスペースに糞が多く落ちていた例もあります。この場合、原因は個々の住戸ではなく建物全体にあるため、侵入口の閉鎖と、すでに中にいるネズミへの対応を、管理会社様に提案します。
パターン3:連棟や長屋の形式の賃貸
連棟や長屋では、天井裏や床下がつながっていることがあり、1軒だけの対策では、対策していない隣に被害が集中するおそれがあります。ある現場では、居住者の方々のご理解を得たうえで、全体で対策を進めました。まず天井裏に忌避剤を設置してネズミを外へ追い出し、2週間ほど経ってから居住者に足音の変化を確認しました。気配がなくなったことを確かめたうえで、侵入口を金網で閉鎖しています。変化がないまま入口を塞ぐと、ネズミを建物の中に閉じ込めてしまうためです。
当社では、侵入口の閉鎖、殺鼠、捕獲、超音波機器や忌避剤による忌避を組み合わせ、現場に合わせたプランで施工しています。考え方は次のとおりです。
ネズミ対策では、施工後に再発する可能性をゼロにはできません。建物の周辺環境や経年劣化で、新たな侵入口ができることがあるためです。そのため、当社では次のように対応しています。
再調査・再施工の期間や条件は、建物の構造や施工内容によって異なるため、現場ごとにご説明します。
ネズミ対策の費用は、侵入口の数や場所、建物の構造、天井裏や床下の状況、作業できる時間帯などで大きく変わります。このため、一律の金額はお示ししていません。まず被害の状況をお聞きし、現地調査のうえで、施工範囲と内容を示した正式な見積りをお出しします。
承認が必要な管理会社・オーナー様には、侵入口の場所、施工範囲、使用する部材、再発時の対応を書いた資料をご用意できます。
施工のあとも、次の点を整えると、再発の可能性を下げられます。
京都府の調査でも、食べ物と水を制限し、隠れ場所をなくし、侵入経路を塞ぐことを組み合わせることが重要とされています。
共用部分の工事を管理組合で進める場合の決議の考え方は、鳩対策の記事ですが、マンションの鳩対策に必要な決議は?普通決議と特別決議の違いでも解説しています。
賃貸物件のネズミ駆除の費用を、オーナー様・管理会社様・入居者様の誰が負担するかは、契約の内容や被害の原因によって異なり、ケースバイケースです。建物の隙間が原因の場合と、お部屋の使い方が関わる場合とでは、考え方が変わることがあります。当社では、現地調査で侵入口や被害の状況をお調べし、施工範囲と内容を示した正式なお見積りをお出しします。負担の判断は、契約書や管理会社様の取り決めをご確認ください。
見積り段階で、次の点を確認してください。
賃貸物件のネズミ対策は、入居者の連絡を受けたら、まず侵入口を特定して塞ぐことが基本です。目黒区の資料も、捕まえる、殺すよりも、侵入防止を第一に考えることが重要としています。台所まわりの配管の貫通部や、建物の外周の配管が多く、現場に合わせて、閉鎖、殺鼠、捕獲、忌避を組み合わせます。
再発時は、無料で再調査に伺い、当社の施工不良が原因であれば無料で再施工します。期間や条件は、現場ごとにご説明します。当社の実際の対応は、施工事例ページでご覧いただけます。物件の状況をお知らせいただければ、調査の段取りと、承認に必要な資料の整え方をご案内します。ご相談は、お問い合わせフォームから承っています。
古い木造の建物でお困りの場合は、京町家のネズミ対策の記事もご覧ください。飲食店の場合は、飲食店のネズミ対策の記事で、営業を止めずに進める手順を説明しています。オーナー様ご自身が住む戸建ての場合は、戸建てのネズミ対策のQ&Aもご覧ください。当社のネズミ駆除の特徴は、ネズミ駆除のページでご覧いただけます。
ネズミ対策は、建物の構造、侵入口の場所、入居者の状況、承認の流れによって、ご提案する内容が変わります。まず被害の状況をお聞きし、現地調査のうえで、施工範囲と内容を示した正式なお見積りをお出しします。
当社の実際の対応は、施工事例ページでご覧いただけます。
ご相談・お見積りのご依頼は、お問い合わせフォームから承っております。
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