
和歌山県で鳩の被害に遭ったとき、相談先が他の府県とは異なります。
大阪府や兵庫県では市町村の担当課が窓口になりますが、和歌山県では、建物の鳩被害に関する窓口は県の振興局(保健所)です。
この記事では、和歌山県の窓口の仕組みを公的資料で確認したうえで、巣を撤去してよい条件と、被害が出る前にできる点検までを整理します。
目次
お住まいの地域を所管する振興局の、健康福祉部(保健所)衛生環境課です。
補足解説
鳩(ドバト)は鳥獣保護管理法で保護されており、許可なく捕獲することはできません。
和歌山県は、この有害鳥獣捕獲の担当を被害の種類によって分けています。
| 被害の種類 | 本庁 | 振興局 |
|---|---|---|
| 生活環境被害 | 自然環境課 | 健康福祉部 衛生環境課 |
| 農林水産物被害 | 鳥獣害対策課 | 農業水産振興課 |
ベランダ・屋根・軒下といった建物の鳩被害は、「生活環境被害」にあたります。 そのため、窓口は振興局の衛生環境課(保健所)です。
農作物への被害であれば、鳥獣害対策課または振興局の農業水産振興課が窓口になります。同じ鳩でも、被害の内容で相談先が変わるという点にご注意ください。
県全体の所管は和歌山県 農林水産部 鳥獣害対策課(073-441-2905)です。どこに相談すべきか分からない場合の確認先としてお使いください。
出典:和歌山県「鳥獣害対策に関すること」、環境省「捕獲許可制度の概要」
県内は7つの振興局に分かれています。
補足解説
| 振興局 | 保健所 | 所在地の目安 | 電話番号 |
|---|---|---|---|
| 海草振興局 | 海南保健所 | 和歌山市域 | 073-482-5511 |
| 那賀振興局 | 岩出保健所 | 岩出市域 | 0736-61-0020 |
| 伊都振興局 | 橋本保健所 | 橋本市域 | 0736-42-0491 |
| 有田振興局 | 湯浅保健所 | 湯浅町域 | 0737-64-1291 |
| 日高振興局 | 御坊保健所 | 御坊市域 | 0738-22-3481 |
| 西牟婁振興局 | 田辺保健所 | 田辺市域 | 0739-26-7931 |
| 東牟婁振興局 | 新宮保健所 | 新宮市・串本町域 | 0735-21-9630 |
上記は各保健所の代表番号です。「有害鳥獣の捕獲について」とお伝えいただければ、衛生環境課におつなぎいただけます。
なお、和歌山市にお住まいの場合は、市の農林水産課(073-435-1049)も鳥獣害対策を所管しています。どちらに相談すべきか迷われた場合は、両方にお尋ねいただいても問題ありません。
窓口の名称や電話番号は組織改編で変わることがあります。 お電話の前に和歌山県の振興局一覧でご確認ください。
出典:和歌山県「振興局一覧表」、和歌山市 農林水産課
行いません。 役割は許可と助言であり、実際の撤去・清掃・防除工事は建物の所有者・管理者が手配します。
補足解説
これは和歌山県に限った話ではありません。関西のどの府県でも、行政が個人宅や事業所の鳩を駆除することはありません。
行政に相談する意味があるのは、卵やヒナがいて捕獲許可が必要になる場合です。それ以外は、清掃と再発防止をどう進めるかという実務の問題になります。
鳩を自分で駆除してよい範囲については、鳩の自力駆除は違法?と鳩を駆除しても法律的に問題ない?で詳しく解説しています。
巣立った後であれば、撤去できます。 卵やヒナがいる間は撤去できません。
補足解説
和歌山県は、この点を明確に案内しています。
鳥や巣の中の卵を撤去することは、鳥獣保護管理法により禁止されています。
そのうえで、県は撤去できるタイミングを示しています。
鳥は巣立った後に撤去可能です。
判断の基準は「巣があるかどうか」ではなく、「中に卵やヒナがいるかどうか」です。 巣材だけの状態であれば、許可は必要ありません。
ただし、巣を撤去しただけでは再発します。 鳩は一度営巣に成功した場所への執着が強く、撤去後も周辺にとまり続けます。巣材を取り除いたうえで、その場所に入れないようにする工事まで行って、はじめて再発が止まります。
巣を見つけたときの手順は鳩の巣を見つけたときの対処法をご覧ください。
出典:和歌山県「よくある質問(鳥獣関係)について」
あります。県も事前の点検を勧めています。
補足解説
和歌山県は、先ほどのよくある質問の中で、次のように案内しています。
事前に軒下や車庫を点検することで、別の場所への移動を促せます。
巣を作られてからでは、できることが限られます。 卵を産まれれば、巣立ちまで手が出せません。
点検していただきたいのは、次の場所です。
| 場所 | 確認する点 |
|---|---|
| 軒下・庇の裏 | 鳩がとまった跡(糞)がないか |
| ベランダの室外機の裏 | 巣材(枝・枯草)が運び込まれていないか |
| 車庫・カーポート | 梁の上に糞が落ちていないか |
| 太陽光パネルの下 | 隙間から出入りしていないか |
| エアコンの配管穴 | 屋外側にキャップが付いているか |
とまっているだけの段階であれば、対策は小規模で済みます。 剣山の設置だけで終わるケースもあります。
糞が落ちている場所は、すでに鳩が「安全だ」と判断した場所です。 巣を作られるのは、その次の段階です。
なお、新築の工場・倉庫については、稼働前に工事を終えるという選択があります。詳しくは新築工場・倉庫の鳩対策をご覧ください。
出典:和歌山県「よくある質問(鳥獣関係)について」
あります。ただし、お客様との契約により公開しておりません。
補足解説
当社は和歌山県内でも防鳥工事を手がけております。ただし、施工事例として公開できない契約となっているため、実績紹介のページには掲載していません。
確認できない実績を「ある」と申し上げても、お客様の判断材料にはなりません。 そのため、ここでは和歌山で想定される被害について、近隣府県での施工経験からお伝えします。
戸建て住宅で見落とされやすいのが、太陽光パネルの下です。
屋根の上のパネルと屋根材のあいだは、鳩にとって理想的な営巣場所です。雨風がしのげて、天敵も来ません。しかも、住んでいる方からは見えません。
被害に気づくきっかけは、多くの場合ベランダや庭の糞です。パネルの下を確認してはじめて、そこが発生源だと分かります。
太陽光パネルの防鳥工事で、金額を最も左右するのは「屋根への上がり方」です。
| 方法 | 費用への影響 |
|---|---|
| 足場を組む | 設置・解体だけで大きな費用が発生します |
| 高所作業車 | 台数と稼働日数で決まります |
| ロープアクセス | 足場・作業車が不要な場合があります |
他社で「足場が必要」と言われた場合も、それが唯一の方法とは限りません。 当社スタッフは全員がロープ高所作業特別教育を修了しており、足場を使わずに施工できる場合があります。
ただし、足場が必要な現場が実際にあることも事実です。 現地を確認したうえでご判断いただきます。
太陽光パネルの費用については太陽光パネルの鳩の巣撤去費用で詳しく解説しています。
対応していますが、現地調査費のご相談をさせていただく場合があります。
補足解説
ここは正直にお伝えします。当社は京都市伏見区に本社があり、和歌山県は距離のある地域です。
| 地域 | 対応 |
|---|---|
| 和歌山市・岩出市・橋本市など県北部 | 対応しています。現地調査費のご相談をさせていただく場合があります |
| 有田・日高地域 | 対応しています。現地調査費のご相談をさせていただく場合があります |
| 田辺・新宮など県南部 | 対応しています。現地調査費のご相談をさせていただく場合があります |
距離を理由にお断りすることはありません。 現地調査費をご了承いただければ、県内全域に伺います。
費用が発生する場合は、事前に必ずお伝えします。 お見積もりの段階で金額が変わることはありません。
お問い合わせの際に建物の所在地をお伝えください。 対応可否と費用の考え方を、その場でご案内できます。
写真をお送りいただけると、判断が早くなります。 現地に伺う前に、おおよその状況と方向性をお伝えできる場合があります。
お問い合わせ → 現地調査・お見積もり → 施工 → アフターフォローの4段階です。
補足解説
ステップ1:お問い合わせ
被害の場所(ベランダ・屋根・太陽光パネルなど)、いつ頃から被害があるか、巣があるかどうかをお伝えください。巣に卵やヒナがいるかどうかは特に重要です。 いる場合は捕獲許可の手続きが関わるため、進め方が変わります。
ステップ2:現地調査・お見積もり
現地を確認し、侵入経路・被害範囲・施工方法をご提案します。屋根や高所の現場では、足場・高所作業車・ロープアクセスのどれで施工するかがここで決まり、金額に大きく影響します。
このとき、ドローンによる空撮を行っています。屋根の上や太陽光パネルの周囲は、依頼される側からは見えません。糞がどこまで広がっているか、雨樋が詰まっていないかを、ご自身の目でご確認いただくためです。
※現地の状況により、ドローンを使用できない場合があります。その際は別の方法で調査いたします。
ステップ3:施工
「フンの清掃・消毒 → 侵入防止対策(防鳥ネット・剣山等の設置)」の順に進めます。巣に伴ってダニなどの害虫が発生している場合は、その駆除・消毒も併せて行います。
ステップ4:アフターフォロー
施工後は最大3年の保証をお付けしています。
清掃・消毒のみで15,000円〜、戸建てのベランダで4万〜6万円、広範囲の施工で1,200円〜/㎡が目安です。
補足解説
| ケース | 費用の目安 |
|---|---|
| フンの清掃・消毒のみ | 15,000円〜 |
| ワンルームマンションのベランダ | 2万〜3万円 |
| 戸建てのベランダ(幅5.4m×高さ2.4m) | 4万〜6万円 |
| 広範囲の施工(工場・共用部など) | 1,200円〜/㎡ |
いずれもフンの被害状況によって変動します。 堆積量が多ければ清掃・消毒の工程が増えます。
太陽光パネルの工事は、上記とは別の考え方になります。 パネルの下という特殊な条件で、屋根への上がり方によって総額が変わるためです。金額の目安は太陽光パネルの鳩の巣撤去費用にまとめています。
被害が「とまり場」の段階であれば、費用は大きく下がります。 剣山の設置のみで、数時間の作業で終わるケースもあります。
費用の内訳と、金額が変わる条件については鳩の駆除費用で解説しています。
「工法の選択肢があるか」「清掃・消毒まで含むか」「保証があるか」の3点を確認してください。
補足解説
和歌山県は戸建て住宅と太陽光パネルの案件が中心になる地域です。そのため、屋根の上にどう上がるかが金額を左右します。
足場・高所作業車・ロープアクセスのうち、何を提案されるかを確認してください。 「足場が必要」という回答しか返ってこない場合、それが現場の条件によるものか、その業者の工法によるものかを見極める必要があります。
次に、見積書に清掃・消毒・防鳥工事のどこまでが含まれるかです。巣を撤去しただけで清掃も侵入防止もしなければ、鳩は数日で戻ります。
また、工場や高所の工事では建設業の許可が関わります。当社は建設業許可(京都府知事許可(般-7)第42676号)を取得しており、国土交通省の建設業者検索システムでご確認いただけます。
業者選びの詳しい基準は鳩・害鳥駆除業者の選び方にまとめています。
| 状況 | どうするか |
|---|---|
| 巣に卵やヒナがいる | 振興局の保健所(衛生環境課)へ相談 |
| 農作物の被害 | 鳥獣害対策課/振興局の農業水産振興課 |
| 空の巣・フンの被害 | 許可は不要。清掃・消毒と侵入防止を業者へ |
| とまり場の段階 | 剣山など小規模な工事で済むことがあります |
| まだ被害が出ていない | 軒下・車庫・パネル下を点検してください |
和歌山県で迷いやすいのは、窓口が市役所ではない点です。 建物の鳩被害は「生活環境被害」にあたるため、振興局の保健所が相談先になります。
そして、行政は捕獲の許可を出すだけで、駆除も清掃も行いません。 実際の作業は、建物の所有者・管理者が手配することになります。
県自身が「事前に軒下や車庫を点検することで、別の場所への移動を促せます」と案内しているとおり、最も費用がかからないのは、巣を作られる前に気づくことです。
和歌山県以外の関西圏にも対応しています。本記事のとおり、窓口の仕組みは府県によって大きく異なります。
▶ 京都で鳩駆除を依頼するには(市役所・管理会社・専門業者の使い分け)
▶ 滋賀で鳩駆除を依頼するには(大津市などの窓口、積雪地域の仕様)
▶ 大阪で鳩駆除を依頼するには(市の窓口一覧、違法になるケース)
▶ 兵庫で鳩駆除を依頼するには(神戸市などの窓口、工場・太陽光パネル)
▶ 奈良で鳩駆除を依頼するには(市町村の窓口、戸建て・新築工場)
当社は関西一円で、戸建て住宅・マンション・工場・太陽光パネルの防鳥工事を手がけています。
※和歌山県は距離のある地域のため、現地調査が有料となる場合がございます。お問い合わせの際にご相談ください。
鳩駆除・鳥類対策のサービス内容はこちらのページでご案内しています。